ドイツ学園跡~弁天池

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ジャーマン通りの由来になった東京ドイツ学園跡から山王の町並みを歩いていくと高台から急に下り坂の階段が現れて、見晴らしの良い景色の向こうには池と公園が見えてきました。コレが弁天池。この弁天池の裏手に住まいを構えていたのが評論家の室伏高信。







宇野千代が雑誌の懸賞金を岩国へ持ち帰り再び上京した中央公論社での不思議な出逢いを綴っています。







先客が二人あった。『これは奇遇だ』と言ってその一人が立ち上がった。それは私も名前くらいは知っていた評論家の室伏高信であった。『宇野さん、この男は時事新報の懸賞小説で二等になった尾崎士郎ですよ』と、もう一人の若い男を指して言うではないか。この時の1位の宇野千代が155票。2位の尾崎士郎が154票。







その室伏高信は大正12年頃から昭和7年まで弁天池の裏手(山王4丁目)に住んでいました。







弁天池を後に環七の交差点を渡って、小唄の師匠宅を右手に見ながら大倉山公園、右近坂辺りを歩いて下って行くと倉田百三の旧宅跡がありました。現在は医院。書斎に使っていた建物は洋館でギリシャ風円柱の玄関柱の前には藤棚があったそう♪







文学史の授業でも『出家とその弟子』という戯曲はお馴染み。出家とは親鸞のこと。唯円などの師匠。唯円という若い僧侶が“かえで”という遊女を愛した。互いに理解し涙ながらに将来を語り合う。







アメリカ合衆国にアーミッシュというキリスト教の一派がいます。義父がイリノイ州立大学留学中にアーミッシュの人々と一緒に暮らしてその穏やか・素朴で純粋かつ平和な暮らしぶりを紹介した著書をサイマル出版社から出しております。その義父から『浄土真宗の平易な教えはキリスト教のプロテスタントと似ているな。』と言われた事をふと想い出しました。この『出家とその弟子』もキリスト教的な親鸞像なのかもしれません。








明日は名刹・萬福寺さまで御縁を頂きました。山本周五郎なぞを(笑)