美しく艶めかしい文章

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今朝のニュースで行方知れずになっていた夏目漱石の『道草』の直筆原稿が見つかったという知らせ。興味津々に観ました♪







へえ~夏目漱石ってこんな字を書くんだ。







本日は寄席への往復に川端康成を読んでます。桂小金治師匠が亡くなった際に追悼番組で映画『伊豆の踊り子』を放送してました。踊り子・薫を吉永小百合さん。『私』を高橋英樹さんが演じてます。当ブログに掲載されています。(2015年3月2日)







川端康成は臼田坂の途中に住んでいたそう。(2015年2月27日のブログ記事にコマーシャルに出演した動く川端康成先生の映像があります♪)子供たちの勉強の合間に気分転換がてら長男と末娘を連れ出して、桜並木近くにあるセブンイレブンへおやつを買いに行きました。龍子記念館から坂道を登って、三島由紀夫宅近くから臼田坂途中にある川端康成の旧宅跡を散策。ここから眺める佐伯山公園は緑豊かな風景。







読んでいて川端康成の文章は美しくて艶めかしい。ワタシは好みです♪『雪国』は不倫の話だ(笑)







子供達の前では声に出して読みませんが、川端康成の美意識が垣間見えて引き込まれます。大人のいやらしさ!下品にならずに一歩手前で寸止めしているのが実に見事。







“もう三時間も前のこと、島村は退屈まぎれに左手の人差し指をいろいろに動かして眺めては、結局この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている、はっきり思い出そうとあせればあせるほど、つかみどころなくぼやけてゆく記憶の頼りなさのうちに、この指だけは女の触感で今も濡れていて、自分を遠くの女へ引き寄せるかのようだと、不思議に思いながら、鼻につけて匂いを嗅いでみたりしていたが、ふとその指で窓ガラスに線を引くと、そこに女の片眼がはっきり浮き出たのだった”







『雪国』は心もカラダも湿度が高いわ!(笑)







因みに石坂洋次郎の下宿先もこの辺りでした。