2018年 05月 28日 ( 1 )

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今朝の産經新聞に100歳を迎えた中曽根康弘元首相が









ロッキード事件一審裁判で、実刑判決を受けた田中角榮元首相へ宛てた手紙が掲載されてます。







手紙は当時の中曽根首相秘書官から田中角榮氏の秘書に託されましたが、








同氏秘書が本人に見せなかった為『幻の手紙』ともなった。早坂さんかな?(笑)









『国を救い、党を救い、内閣を救うために、ここ一ヶ月、バツヂを外していただきこの危局を救い、








選挙に圧勝するため、御無理を承知でお願ひ申し上げるわけにいきますまいか』








なかなか興味深い手紙です。政治家って大風呂敷で言うことがクサい!(笑)







謹啓。先般は御多用のところ、御懇談の機会を賜り、篤く御礼申上ます。






※ 謹啓(きんけい)つつしんで申し上げること。拝啓より敬意が高い。






その後、大兄の御所懐の御開陳あり、誠に感謝に耐えないところであります。






※ 所懐(しょかい)心に思っていること。所感。






※ 開陳(かいちん)人の前で自分の心のなかをありのまま述べること。






大兄と小生との信と義は国家及び党の危局に臨めば臨む程、益々固く深く終生血盟を以て之を貫く決意であります






※ 大兄(たいけい)男性が自分より少し年上、同輩の男性を敬っていう語。主に手紙で用いる。






御所懐の御発表以後、党内及び国民世論に好ましき顕著な変化が現れましたことは喜びに耐えません。








本日は、旧明治節でありますが御友情に甘え私見をお目にかけます 何とぞ御寛恕の程お願ひ申上ます






※ 寛恕(かんじょ)広い心で許してください。大目に見てください。





【寛】は気持ちにゆとりがある。【恕】は思いやり。相手を思いやり許す。






一、二審裁判の晴(青)天白日を確保することが最大の急務でありますが、最近の裁判官は昔と異り世論の動向に過敏であり、







この対策も高等戦略として法廷斗争同様大切であります。第一審に於てこの面の配慮と対策が不足でありませんでしたでしょうか。








第二審以降は高級審であり、更に与論の動向、情状酌量対策~第一審でも若干示された~にも細心の注意と新な対策が望まれます






※ 与論(よろん)世論。元々は『輿論』だったのを当用漢字に置き換え。






この点御所懐の発表は適切であったと思いますが更に検討すべき方策はないか、考究すべきと思ひます







二、次に政局問題につきましては、既定方針に基づき断乎邁進いたします。






※ 断乎(だんこ)固い決意で。






※ 邁進(まいしん)ひるむことなく、ひたすら突き進むこと。






茲に注意を要することは最近の与論調査の動向であります。






※ ͡͡茲に(ここに)ここ。明治時代の文章によく登場する。







二階堂君に内調の至近調査を渡してありますが、内閣及び党、激落しており、特に、婦人、青年層にい於て顕著であります。






※ 二階堂君~二階堂進氏。鹿児島県出身の政治家。趣味は田中角栄と公言するほど。






※ 内調(ないちょう)内閣調査室。現在の内閣情報調査室。






このことは若手の多い貴派や我が派に極めて不利で、一割減っても二、三十人は激減します。






※ 貴派(田中派)。我が派(中曾根派)。







必ずしも選挙は与論調査と同じでないことはよく承知しておりますが新しい事態でありますので







若し万一敗北、著しければ、大兄と小生二人の大敗退となり政局は大混乱に陥ります。








今度こそは二人共に絶対に勝たねばならぬ運命的な一戦であります。








その上に米大統領の訪日あり、国会の空転あり、この実状をみると、国を救い、党を救い、選挙に圧勝するため、








御無理を承知でお願ひ申上るわけにいきますまいか。







御勘考賜りたいのであります。






※ 勘考(かんこう)よく考える。因みに名古屋弁で、『勘考してちょ!』は~工夫して!とか値段をマケテ!






七年前大兄は離党に際し幹事長でありました小生を御信用下さいまして離党届をお預かりいたしました








この時局に、自ら決せられるか又は米大統領来日や国情を考えられて、小生に御進退をお預けいただけまするか。








切に伏して御勘考願上る次第であります。








この一挙によって、政情は一変し、党外に於ても、党内においても、攻守は主客を転じ、








三、福は顚転し、選挙は確実に圧勝し得ると確信します。






※ 顚転(てんてん)転がること。巡り廻ること。







それは又第二審を決定的に有利にし且将来の復党に備える天元の一石になると信じます。





※ 天元の一石(てんげんのいっせき)天元は囲碁の中心にある黒い★のこと。






先般の御所懐に全国民は感銘しましたが国民的感情は決定的に信愛に転じ、








更に明年以後永久に国会に辞職決議が提出されるを封じ政治レベルでのこの件を全く解消させる結果を惹き起すこと必然であります。








又このことは選挙の日を早めてよい結果を生むと確信いたします







大兄の御交誼に甘え失礼を省みず御願ひ申上ました。






※ 御交誼(ごこうぎ)とくに友人として親しい付き合い。






旧明治節の日に首相として、宮中にて直観しましたことをそのまま友人として認めました。







※ 直観(ちょっかん)霊感もしくは哲学的な用語。







御諒恕くださいますようお願ひ申上ます






※ 諒恕(りょうじょ)相手の立場や事情を思いやって許すこと。






先般申上げましたように、小生の大兄に対する信義と友情は全く永久に不変であり








十年の計の実現に腐心いたすことも申上げた通りであります。








今や大兄と小生は共生同死、大兄の生は小生の生であり大兄の失は小生の失であり、然も、日本の命運がかかっております。








その一心で認めました小生の哀情何卒御理解下さい








小生の涙は偽りや便宜の涙ではありません。小生の大兄に対する信情は天地神明に誓っての信情であります。








何卒この拙文御嘉納下さいますよう切にお願ひ申上ます






※ 嘉納(かのう)献上品などを目上の者が快く受け入れること。






晩秋の折呉々も御自愛下さい




                
                 恐惶謹言





※ 恐惶謹言(きょうこうきんげん)恐れつつしんで申し上げる。改まった手紙の末尾に添える。






十一月三日




               


           中曾根康弘








田中角栄大兄
       

      





      玉案下






※ 玉案下(ぎょくあんか)手紙で脇付に用いる語。机下(机下)







(事後御焼却願ひます)






田中曾根内閣と揶揄されながらも、文面を読むと決意は理解できます。






それだけロッキード事件の影響で新自由クラブ結成など自由民主党の支持率低下の危機感を感じます。








あの岸信介氏も田中角栄を見舞った際に、議員辞職を進言すると…







例のだみ声で『孫が~学校で虐められますんでな~』







とやんわりと断ったそうだ。(苦笑い)







この中曾根康弘氏の文面を読んでいると、様々な意見はあるでしょうが…







総理大臣の器だったんでしょう。






選挙に何としても勝って政権を取る執念を感じる。







昨今のリーダーの語彙力不足や言い訳する姿勢にいい加減にうんざりしてます。







未曾有の(麻生太郎氏)ミゾウユウ






云々(安倍晋三氏)デンデン






と読み間違えているようでは駄目なんだ。







中曾根康弘氏が麻生太郎さんについて…








『麻生くんは漫画ばかり斜め読みしてるから駄目なんだ。』(苦笑い)







言葉や手紙から生々しい政治家の生き様が見えてくる。








面白い♬












その中曾根康弘氏へ議員引退を申し出たのが小泉純一郎氏。











福田派だ。 福田赳夫氏の雑巾がけからスタート。








父親の小泉純也氏は岸派。






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中選挙区制時代は群馬県は4つの議席を巡り烈しい選挙戦が繰り広げられました。









小泉純一郎氏の師匠は福田赳夫元総理。








歴史は皮肉なもの。










自由民主党からは福田赳夫、中曾根康弘、小渕恵三、日本社会党からは山口鶴男。








何位で当選するかが? 重要になってくるわけです。








写真のジョークグッズは(笑)










群馬県にある『ながめ余興場』へお邪魔した際に…













漫談の『風呂わく三』さんのお客様から頂いたもの。



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現在は生産していないそうなので貴重品かな?












中野ブロードウェイにある『まんだらけ』で幾ら位になるかしら?(笑)










田中角榮氏関連の書籍も併せて読んでみよう。